- 作者: 麒麟・田村裕
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2007/08/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 257回
- この商品を含むブログ (331件) を見る
お笑い芸人、麒麟の田村が中学〜高校時代をつづった自伝です。
以前テレビで極貧生活をしている話を軽く耳にしていたが、本で読むと予想以上でした。
ただ、深刻な話だけでなく、面白いエピソードが織り込まれてるので、楽しく読めます。
『うんこのおばけ』や『味の向こう側』などのエピソードはおもしろいです。
母親、先生、近所の人々に支えてもらったことなどいいエピソードも織り込まれていて、なかなかよかったです。
普通に読み物としても面白いです。
ただ、著者が身近な人の死に直面して、生きる意味を考えたくだりは自分もそれなりに考えてしまいました。
というのは、中学生以来もう10年以上葬式に行ったことがなく、死について真剣に考えてなかったからです。
特に工藤先生が書いた手紙は考えさせられました。もう少しだけがんばりたいなあと思いました。
『周囲の人間の役に立ち、力を与え、楽しませる姿をが亡くなった家族を喜ばせることではないのか。』