偶然のチカラ

偶然のチカラ (集英社新書 412C)

偶然のチカラ (集英社新書 412C)


偶然と必然についての考察です。ギャンブルをする人には例えがわかりやすいところがあるかも。そうでない人もなるほどと思うはずです。以下、ポイント。

  • まとめ
    • 『あらゆる出来事は因果的に決定された多くの系列が交叉した結果ではあるものの、そこに「自己」が関与することなしには、何の意味も持たないわけで、いかに「自己」の振る舞いが影響を持つか考えなければならない。』
    • 『あくまでもわれわれが運命を引っ張るのではなく、運命がわれわれを導いてくれるように、さりげなく振る舞うことが肝心なのである。』
    • 『人間はだれしも自分が選んだことにとらわれて自由な判断ができなくなる。』
    • 『うまく生きる秘訣はなるべく選択しないですますことである。』
  • 序論より
    • 『われわれが考えることは、すべてそれまでに自分の身に起こったことを基盤にしている。すでに起こったことを二つ結びつけて因果論的に説明しようとする。それでだいたいうまくいくと思っている。』
    • 『それなのに、これから起こることについては皆目見当がつかないというのが本音ではなかろうか。』
    • 『人は果たして選択が正しかったかどうかをけっして自分で確かめることはできない。』
  • おみくじや占いを気にする理由
    • 『われわれはこれから起こりうることを事実として知りたいのではなく、可能性として知りたいだけなのである。』
  • 人を動かす秘訣
    • 『相手を説得してこちらの考えを理解させることではなく、相手が心から求めているものをこちらから与えることでしかない。』→『人間の持つ性情のうちでもっとも強いのは、他人に認められることを渇望する気持ちである。』
  • 儀式について(雨乞いとか)
    • 『これまでみんなで共有していたコンセンサスがうまく機能しないというわけなのだから、どちらかというと「非合理的」に見えるものほど考慮に値するということになる。』
  • ギャンブルのコツ
    • 『ルーレットでは、出た目はまた出るし、出ない目はいつまで待っても出ない。』
  • 人生を楽しく生きるには
    • 『まずはお金を抜きに考えなければならない。「お金さえあったらなんでもできる」と考える連中は、すでにそれだけで負けているのである。』