フィラデルフィア美術館展

先週末、久しぶりに美術館に行きました。印象派からキュビズムまで19〜20世紀のたくさんの西洋画、彫刻があるのでそんなに詳しくない人でも楽しめると思います。混雑度はほどほどでした。
特に印象に残った絵をピックアップ。

  • マネ『キアサージ号とアラバマ号の海戦』:海のうねりが荒々しさと沈没しそうな船が印象的でした。
  • ピサロ:『ラクロワ島、ルーアン(霧の印象)』:白を中心とした点描で風景をきちんと描写できるのがすごいと思いました。
  • ピサロ『午後の陽光、ポン・ヌフ』:眼病に苦しんでいた時の作品で、点描ではない人々や馬車の描写がエネルギッシュというか印象的でした。
  • ロダン『考える人』:本物は力強いです。筋肉が力強いというのもあるんですが、なんか上目遣いの眼光が鋭かったような。
  • アンリ・ルソー『陽気な道化たち』:美術の教科書に載っていそうな作品。サル、熱帯鳥、ジャングルがなんか不思議な世界です。サルの腕にはさまれている瓶からこぼれている水は何なのでしょう?
  • パブロ・ピカソ『三人の音楽師』:ピカソのキュビズムはなんか難しいですが、これは平面的でわかりやすかったです。
  • ワシリー・カンディンスキー『黄色の小絵画』:いきなり『円の中の円』を見るよりは初期のこの作品を見たほうがわかりやすいかな。当時の不安定な政治情勢や作家の不安な心情が線や色の爆発に表れているとか。
  • ルオー『薔薇を持つピエロ』:世間から見向きされない自分の境遇をピエロに重ねて重い色使いで表現されてます。
  • マルセス・デュシャン『画家の父の肖像』:便器で有名なアーティストですが、普通の肖像画は始めて見ました。やっぱり芸術的な才能はちゃんとあるんですね。


その他には、ウィンズロー・ホーマーやメアリー・カサットなど20世紀のアメリカ画家の作品も意外によかったです。今まで特別展示の少なかったこともあり、ちゃんと見たことなかったですが、また見る機会があればいいな。