レネゲイズ・スティール・バンド・オーケストラ

今日は会社がお休み(メーデー)だったので、お出かけしました。
有楽町で『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン〜熱狂の日』というクラシックコンサートイベントの前夜祭があったので、行ってきました。このイベントはGW(2日〜6日)に東京国際フォーラムで朝の9時から夜の23時までクラシックコンサートが行われます。値段は¥1500〜¥3000とクラシックコンサートにしてはかなりお手軽です。


今日は野外コンサートが行われていて、メインはタイトルの『レネゲイズ・スティール・バンド・オーケストラ』でした。トリニダード・トバゴから来日したドラム缶から作られた音階をもつ打楽器=スティール・ドラムのトップ・オーケストラです。彼らはTシャツ、ジーンズ、スニーカというカジュアルな衣装でした。
クラシックの曲目は今年のテーマであるシューベルトの軍隊行進曲、死と乙女(弦楽四重奏曲第14番)やアヴェ・マリアが演奏されました。特にアヴェ・マリアがすばらしかったです。中音域を大事にしているのが良かったです。フォルテでがんがん鳴らす、というわけではなく、弱いところもしっかり聞かせる、音色を大事にしている印象がしました。
最後のカリビアン・ナンバはクラシックとは打って変わって全身を使った元気あふれる演奏でした。観客も引きずられてノリノリでした。楽しかったですよー。


印象的だったのが、演奏中常に指揮者に意識を集中させていたことです(当たり前といえば、当たり前かもしれませんが)。忙しいときは無理ですけど、全体で1つのメロディを奏でるためには大事なことです。各々が可能な限りタクトに視線を向けていているのが、印象に残りました。
ドラム缶が出る音の高さはサイズが決まりますので、高音になるほど小さくなります。また高音パートはドラムが1つですが、音が低くなるほど叩くドラムの数が増えます(6つのドラムで音を使い分けている人もいました、すごい)。ドラムの面は普通のドラム缶や他の打楽器とは異なり、へこんでいて、叩く場所で違う音を出すことができます。
ドラムの叩く面はスネアドラム、バスドラム、和太鼓なんかのように平らではなく、へこんでいました。凹み具合で音色が変わるのかなと思います。


日中は暑かったですが、コンサートのあった夕方〜夜にかけてはほどよい涼しさで、有楽町という東京のど真ん中にも関わらず都会の喧騒を忘れて音楽を楽しめました。音楽に集中してると車の騒音は気になりませんでした。
それから屋台がいろいろな種類があって、値段も手ごろなので楽しめると思います。今日はギリシア風のハンバーガ(スブラキ)を食べましたが、おいしかったです。