世界報道写真展2008

恵比寿の東京都立写真美術館に行ってきました。
この展覧会はオランダに本部を置く世界報道写真財団が開催するプロの写真家を対象にした世界報道写真コンテストの入賞作品で構成された写真展です。毎年この時期に東京で展示があります。
普段ニュースであまり見ないNato軍によるアフガン攻撃、ケニア、ジンバブエ等アフリカ諸国の民衆を巻き込んだ与野党の対立、クルディスタン労働者党の兵士などが印象に残りました。クルディスタン労働者党はテロ組織ですが、写真に写った末端の人々は普通の人々に見えました。大国によって勝手に国境を分断されなければ、テロ組織の上層部にこんなふうに利用されなかったのかなと思ったり。それから大賞のアフガニスタンの写真は加害者視点だったのがなんだかな〜と思いました。
ポートレート写真ではプーチン大統領の存在感が際立ってました。


政治報道に関する写真だけでなく、自然やスポーツを題材にした写真もあるので楽しめると思います。スポーツ関係ではバンジージャンプの起源となった南太平洋のバヌアツのペンテコスト島の伝統儀式の写真の迫力が凄かったです。十メートル程度のやぐらの上から植物のつるだけで飛び込むのは怖い過ぎます。


その他にジャーナリストの長井健司さんのパレスチナ、タイのエイズ孤児院などのビデオ映像が上映されていました。特にミャンマーの僧侶のデモ行進の動画を初めて見ましたが、すごい迫力でした。