久々の更新

先月から更新が滞りがちでした。トピックスが乏しかったのが一番の理由ですが、寒くなると書きたいようなトピックスがないとわざわざ更新するのが億劫になるのもあります。
よく「食欲の秋」とか「読書の秋」とかいいますが、むしろ寒くて何もすることのない冬の方が食欲が増えたり読書がはかどったりするように感じます。秋の方が語呂がいいようにも感じますがね。


最近景気の悪いニュースが多いですね。特に製造業の派遣切りは酷いですね。正社員も危ないですけど。
そもそも日本にしても中国にしても製造業が活況だったのは国内需要に支えられたよりかはアメリカの消費に助けられた部分が大きかったのかなとも思います。しかしそのアメリカの経済が活況だったのは金融経済に支えられた部分が過大にあって、それが一連の金融危機で破綻したことで一気にアメリカの売り上げが落ち込んで大変な事態になったのでしょうか。家電に比べて利益率が高いはずの車会社の売り上げが激減したのには正直おどろきました。日本では車の消費がかなり落ち込んでいたのに高い収益を上げていたのは不思議と言えば不思議でしたが。車の売り上げが落ちることは車会社だけでなく、部品や鉄鋼メーカなど影響が大きいですからいつぞやのITバブルよりも大変でしょうね。今はまだ車、家電メーカぐらいしかニュースになっていないですが、製造業の収益が落ちて、リストラが進めば金回りが確実に悪くなりますから、日本の産業の大部分を占めるであろうサービス業の売り上げも落ちて更に大変な事態になるのではないかと心配してしまいます。

ニュースを見ていると、派遣を正社員にすべきだという論調もありますが、倫理的に正しいと思いますし、そうあるのが理想的です。しかし、少なくとも製造業の現場では実現するのはかなり難しいと感じています。たとえ景気が今ほど悪化していなくても。アジアのメーカの製品の品質が向上し、日本の製品と遜色がなくなっていく中ではどうしても価格競争にならざるをえなくなります。そういう流れの中で人件費を削る手段は最初は派遣化でしたけど、最近は中国やインドの外注にシフトしているように見えます。日本企業の経営体制が強くなったとしても日本の労働者は今後どうなるのか心配です。

久々なのに暗い話題になってしまいましたが、杞憂に終わればいいのですが。。