そして二人だけになった

そして二人だけになった―Until Death Do Us Part (新潮文庫)

そして二人だけになった―Until Death Do Us Part (新潮文庫)


密室殺人のミステリー小説です。トリックはわかったようなわからないような感じでした。

本編とは直接関係ないことですが、章末にある主人公の人柄を知るためのインタビューが印象に残りました。そのなかの一つを引用します。

「自殺しようとしている人を、どんなふうに助けてあげたら良いですか?」
「では、そのお友達に、あなたが死んだら困る、と言ってあげなさい。自殺という行為が、善か悪かという議論をする必要はどこにもありません。個々の死について、その一つ一つについて、貴女がどう感じるのか、そのときそのときで、判断すれば良いでしょう」