三味線ざんまい

三味線ざんまい (角川文庫)

三味線ざんまい (角川文庫)


筆者が三味線を初めてから名披露目(いわゆる芸名を襲名した後の初舞台といったところでしょうか)までの体験を綴ったエッセイです。筆者は小唄を習っていましたが、三味線にも関するお話は小唄に基本的に限った話ではありませんので、三味線を習ってみたいなと思う方は読んでみると参考になると思います。
わたしは名取はしていないですが、「あるある」と同感することはけっこうありました。例えば「三下がり」だと内心「げっ」と思ったり、曲を覚えるのは比較的すんなりいくけど忘れるのも早いことなどは共感してしまいました。忘れないように簡単に譜面をメモしたり、録音したりはするのですが、やっぱり何度も弾いて体で覚えないと簡単に忘れてしまうなと思ってます。ですから、最近はお稽古のときも多少疲れても何度も何度も弾いて体にしみ込ませるように意識してます。