ゴーギャン展

竹橋の東京国立近代美術館に行ってきました。東京国立近代美術館に行くのは5年前のゴッホ展以来でした。
その時はかなり混雑していましたが、土曜の夕方に行ったせいか比較的すいていました。
ゴーギャン展とはいっても、回顧展というよりかは、彼の傑作といわれる『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』を中心としたタヒチ移住以降の作品が中心の展示でした。タヒチ移住以前の作品は10点強しか展示されていなかったので少し残念でしたが…。
彼の作風の特徴は大胆な変形と原色の対比だと思いますが、初期の作品は決してそういうことはなく、カミーユ・ピサロやスーラの影響を受けた作品を残していました。特に点描で描いた作品は意外でした。
タヒチ時代の作品で印象に残ったのは異邦人の象徴として描かれた黒い犬です。言葉がどれくらい通じていたのかわかりかねますが、疎外感はあったのかなと思いました。末期の作品は、赤とか黄色といった鮮やかな色つかいは影を潜めて、青とかどことなく死を想起させるような作品が多いなと思いました。

帰りは東京駅まで皇居の周りを沿って歩きました。もう夜7時ぐらいになっていたので、思いのほか涼しく、気持ちよかったです。ジョギングしている人がやはり多かったです。