- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2008/10/16
- メディア: DVD
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監督、脚本のオリバー・ストーンが自らのベトナム戦争体験に基づいて制作した映画。ド派手な作品ではありませんが、見えないゲリラ兵との戦闘シーンなどリアルに描かれているなと思いました。
1番印象に残ったのは無抵抗の民間人の虐殺に対して軍曹同士が反対するくだりです。虐殺に反対していたエリアス軍曹が、虐殺を指示したバーンズ軍曹に殺されてしまうのですが、エリアス軍曹が死ぬシーンが悲しかったです。彼のような人物が実際に現場にいたかどうかはわかりませんが、監督はエリアスという象徴的な役回りを使って「ベトナムでは良心がふみにじられた」ことを言いたかったのかなとも思いました。最後はバーンズも殺されてしまうので、エリアスの意思が最後報われるのが救いではあります。
何よりも凄いと思ったのは戦争のリアリティを追求するために撮影前に俳優に対して2週間程度の訓練を課したことです。「ハリウッドは何でも作る」とかいわれていますが、まさか訓練までするとは思いませんでした。当時若手だったジョニー・デップやフォレスト・ウィテカーも訓練を受けていたなんて今では信じられません。