知的ストレッチ入門

仕事術に関する本です。
文房具の選び方や理想的な書斎作りなど道具に関する話から文書の読み書きに関することなど話題が多岐にわたりますが、個人的には仕事の取り組み方で参考になったり、共感できるところがありました。いくつか引用します。

努力とは

自分のことを怠惰だと思っている人こそ、自分の意志の力だけで何とかしようとするのではなく、自分の性質と環境を利用して、「続けざるをえない仕組み」を作ってしまったほうがずっと効率的で、しかもラクです。(略)
努力とは、現状の自分に満足できないからするものであって、現状に満足しているのであれば、その人は本質的に努力しようがないし、する必要がありません。

付加価値の高い仕事

アニュアル化できていない部分に関しては、オリジナルの工夫をすることの次に、その工夫自体をマニュアル化して、誰もができる仕事に変えていく、という働き方が、本当の意味での付加価値の高い仕事なのです。
肝心なのは、自分なら誰よりも早く完璧にこなせる仕事があったとして、あなたが、その後もまったく同じ依頼を引き受け続ける人になっていくのか、それとも、この人に頼んだら別の形で解決して、マニュアル化してくれると思われる人になっていくのか、です。

仕事のキャパを増やす方法

意図的に締め切りをめいっぱい入れて、テキパキとこなす、という体験をできるだけしていく。それを全部何とかして終わらせる、という修羅場を何度も重ねると、スキルが蓄積されるだけではなくて、自分がこの仕事を終えるためにどのくらいの時間がかかるかということが、かなり正確に読めるようになります。