南アフリカワールドカップ その5

これまた大分前の話題ですが、今年のワールドカップが楽しかったです。というのは今回はヨーロッパの強豪チームが上位に残ったからです。それに日本チームがまさか決勝に進むとは思っていませんでしたから、予想外にハマってしまいました。
全体的に堅守速攻型のチームがベスト16にたくさん進出していましたが、そういう中でスペインが優勝したのはよかったと思います(そう思っている人は多いでしょうが)。


スペインは苦しい試合が多かったですが、それは相手がガチガチに守ったからだと思います。点があまりとれかったとはいえ、スペインに敗れたドイツもオランダもほとんど防戦一方で相手にサッカーをさせなかったので強いと思いました。攻撃では病み上がりのフェルナンド・トーレスはいまいちでしたが、ビジャの決定力は凄かっですね。それから何気に守備も堅かったと思います。何と言ってもGKカシージャスが凄かったです。特に凄かったのは決勝でロッペンとの1対1を止めたシーンとパラグアイ戦でPKを止めたシーンですね。勿論イニエスタシャビ・アロンソなどタレント豊富な中盤も素晴らしいですね。今のスペイン代表のスタメンはほとんどバルサの選手何ですよね。

オランダは正直あまり面白いサッカーをしているとは思えなかったですが、スナイデルとロッペンは凄いなと思いました。両サイドをワイドに使った攻撃的なサッカーを見たいですね。

今回一番面白いなと感じたのはドイツです。前回大会ではポドルスキーシュバインシュタイガーなど若い選手が出てきて面白いなと感じたのですが、今回はさらにミュラー、エジル、クロース、ボアテングなどスピードのある選手が出てきて、攻撃がすごく面白かったです。イングランド、アルゼンチンから4点も取ったというのは相当凄いです。これから楽しみですね。


南米勢はブラジルはオランダ戦は前半完璧で負ける感じが全くしなかったのに1点目を取られた後の落ち着きのなさには驚きました。そんなブラジルをほとんど見たことがなかったので。
アルゼンチンはなんだかんだいってもメッシ中心のチームだと感じました。ドイツの組織的な守備には歯が立ちませんでしたね。
ウルグアイ、パラグアイは堅守のチームですが、フォーワードの力が凄いですね。人数的な不利をものともせず、少ない手数で点を取れるのは凄いと思います。特にウルグアイのフォルランの得点力は素晴らしかったですね。


日本チームですが大会直前の突然の戦略変更が議論を呼びましたが、良かったと思います。結果が出たこともそうですが、決勝トーナメントで戦えたことが大きいと思うからです。
堅守速攻にこだわる必要は必ずしもないと思いますが、今回見せた高い守備の意識や縦へのドリブル突破や、ゴールエリア付近ではパスではなくフィニッシュで終わらせるなどの姿勢は重要だと思います。デンマーク戦で見せてくれたサッカーは大会前は考えられなかったですから。