昨今の就職難について思うこと

最近テレビでも学生の就職難のことが話題になっていますね。最近は募集枠に捕われずに能力のある(と思われる)学生だけを採用したり、留学生を採用することが多いなどという要因はあり、以前よりはハードルが上がっているように感じます。

とはいえあるテレビ番組で聞いてびっくりしたのですが、中小企業だと採用枠が余っている会社がちらほらあり、しかも応募が少ないらしいのです。大手企業だけにこだわっている学生は眼中にないみたいですが、彼らの言い分が「恥ずかしい」とか「親が安心しないから」というのには正直愕然としました。ブラック企業だったら怖いというのはわからなくもないですが、仕事の内容や自分が身に付く能力のことではなく、世間体を優先するという神経は理解できませんでした。しかも就職するのが厳しいご時世を考えると信じられません。新卒という資格のために留年さえ選ぶくらいだったら、働いたほうが将来のキャリアを考えた場合プラスになると思います。

私自身大企業ではなく、数百人規模の会社で働いていますが、小さな会社でないと経験できないこととかもいろいろあるので損だとは思いません。将来どのようなキャリアや能力を身につけたいのか、そのためにはどの会社を選ぶのがベストかという視点で考えると選択肢も変わってくると思います。大企業に入社したところで、ずっーと本社で勤務できるわけでもないと思いますしね。

また新卒の採用に関する議論の中で、『新卒一括採用は悪だ』という意見がありましたが、新卒一括採用という制度のいびつさはおかしいのかなと思う面はありますが、それを是正したところで今の就職難の問題は全く解決しないと思いました。むしろ能力がシビアに問われることになるので、現状の体制で就職できない人にとっての解決策にはならないと感じています。

また就職活動の早期、長期化も問題としてよく挙げられますが、今日のニュースを見ると経団連は説明会の開催時期を3年の1月以降にすることを検討しているようですが、拘束力がないと効果がないかもしれません。今の学生を見てると就職活動に拘束されている時間は長いので気の毒に思います。学生時代にしかできないことを満喫すればいいのになあと思ったりします。