ザ・ゴール

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か


10年くらい前に出版されて、ベストセラーになったビジネス書です。当時は550ページ近くある分厚さに圧倒されて買いませんでした。TOC(Theory of Constraints)について、小説仕立てでわかりやすく解説した本です。


TOCについては解説にわかりやすい説明が書かれていましたので、そこから自分用のメモの意味合いを込めて、簡単にまとめると以下のようになると思います。

TOCとは企業とか工場全体を1つのシステムと見なし、そのシステムの目的を達成するための改善手法である。企業が金を儲けるには、スループットを増やすということが最も重要なことで、次いで在庫(販売しようとするものを購入するために投資したすべてのお金)を減らすことであり、業務費用(在庫をスループットに変えるために費やすお金)の削減は重要性が低いとしている。スループットとは販売を通じて金を儲ける割合のことで、売上から資材費を引いた金額に等しい。

TOCの基本原理は、第1に工場全体のアウトプットを上げるためには、ボトルネック工程のアウトプットを最大限にするように工場内の改善努力をそこに集中させることだ。というのも、ボトルネックがあるにもかかわらず、工場内のあらゆる機会を目いっぱい働かせようとすると、結局のところ工場内の在庫がどんどん増えるだけで、工場としてのアウトプットがは増えないのである。

TOCの第2の原理は、ボトルネック以外の工程では、ボトルネック工程より速くモノを作ってはいけないということだ。ただし、TOCでは工場全体の在庫をゼロにするのではなく、ボトルネック工程の前には適切な在庫を置くべきであると教えている。これは、工場のなかの加工時間には統計的なバラツキがあるため、仮にボトルネック工程前に在庫がなく、その前工程のどこかでトラブルが起こって加工時間が余分にかかると、ボトルネック工程が加工を開始しようとした際に加工すべき製品がなくなるからだ。

また本文中には実践例のステップとして以下のように提示されていました。

[ステップ1] ボトルネックを見つける。
[ステップ2] ボトルネックをどう活用するか決める。
[ステップ3] 他のすべてをステップ2の決定に従わせる。
[ステップ4] ボトルネックの能力を高める。
[ステップ5] ステップ4でボトルネックが解消したら、[ステップ1]に戻る。


特にボトルネックはボトルネックのままでよくて、ただボトルネックに合わせてシステムを最適化するという考え方は効率化向上の観点から考えて妥当だと思いました。