正岡子規の言葉

病床に臥せっていた晩年に言ったとされた言葉です。最近ある本でよんで非常に心を打たれました。

悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた

今までは死ぬ間際に満足したと思える生き方がよい、といった趣旨の言葉に看過されて、後悔しないような生き方を目指していました。ただそれは”死”は終わりということになってしまうと思うのですが、それで生が辛くても耐えられるという解釈もできると思います。
それよりもどんなに辛い”生”でも耐えるのではなく、自然に受け止めて平然と生きていくことは本当に強いと思います。それが晩年病床に苦しんだ方から発せられた言葉であるため、非常に説得力があるように感じました。そのような生き方ができる人は強いと思います。