福島 原発と人びと

最近は仕事もプライベートもわたわたしているため、更新が滞りぎみですが、少し前に読んだ本のレビューになります。。


福島 原発と人びと (岩波新書)

福島 原発と人びと (岩波新書)


地震発生直後から現地を取材してきたフォトジャーナリストの広河隆一さんによる報告です。
地震発生から時間が経過して、関東で住んでいる人間に取っては風化されつつある感もある福島原発の事故ですが、本書を読むととんでもないことが進行中なんだと思い知らされます。

特に福島に住む人にとっては本当に大変なことで、以下に引用するような事実を知ると本当にやるせない気持ちになります。

福島県には様々な立場の人がいる。不安だから逃げたいという人、放射能が怖いけれど嫌々ながら福島に残っている人、本当に大丈夫だと思っている人、そして、病気になるかもしれないけれど、ここで生きていくしかないと割り切っている人。
「結局割り切ってここで生きていくと考えている人からすると、子どもを外に出すなっていう人とか、運動会を止めさせるような人というのは煙たいわけですよね。(略)」