第73回菊花賞

  • 京都11R 芝3000m G1

1番人気のゴールドシップが圧倒的な人気に応えて快勝しました。
今年の菊花賞は、有力馬の故障(トーセンホマレボシ、ワールドエース)や別路線への挑戦(フェノーメノ)が多く、メンバーとしては低調だった感が否めません。しかし、ゴールドシップが格の違いを見せつけるようなレースを見せてくれたので、満足しました。


鞍上の騎乗も完璧だったと思います。スタートの出足はよくなかったですが、そこは慌てず最後方で待機して、向こう正面からペースが上がらないと見れば自分で積極的に進出して押し切った騎乗は見事でした。馬の実力を信じていたからこそ、成せる業だと思います。

直線入り口時点では、強引なレース展開から他馬に差しきられるのかなと心配しました(馬券を買ってた人はハラハラしたと思います)が、残り200mくらいから2の脚を使って、突き放したのには参りました。1000m以上スパートしていたのにも関わらず、あの脚を使えたのですから、持続力が半端ないと感じました。
春の時点は能力で走っている感じもありましたが、夏を超えて成長しているなと思いました。

序盤1000mは平均ペースだったため、超スローペースとは言えない中で、後半は自分でレースを作って勝てるのですから、力が抜けていたと思います。タイムも優秀でしたし(3分2秒台)。ただし、中山の有馬記念だと今回のようなレースぶりだと苦しいですね。むしろ府中のほうが向いていると思います(ダービーのような前残り天国でなければチャンスがあるはず)。


今回はかなりタフな流れになったため、ロベルト系のスカイディグニティが2着に入りました。前走のセントライト記念もそうでしたが、厳しい流れだと好走しそうですね。逆に言えば、スローペースの前哨戦では取りこぼしする気がします。