マネジメント[エッセンシャル版]

言わずも知れた古典、名著です。
仕事でもプロジェクトマネージャを任せられるようになってきましたので、まずはエッセンシャル版を読みました。ポイントが簡潔にまとめられていると感じました。
基本的なことを数点引用します。

マネジメントとは

成果に対する責任に由来する客観的な機能である

マネジメントの社会に貢献させる上における3つの役割

自らの組織に特有の使命を果たす。マネジメントは、組織に特有の使命、すなわちぞれぞれの目的を果たすために存在する。
仕事を通じて働く人たちを生かす。現代社会においては、組織こそ、一人ひとりの人間にとって生計の資、社会的な地位、コミュニティとの絆を手にし、自己実現を図る手段である。当然、働く人を生かすことが重要な意味を持つ。
自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題について貢献する。マネジメントには、自らの組織が社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題の解決に貢献する役割がある。

仕事とは何か

仕事を理解する上でまず必要とされることは、他のあらゆる客観的な事象を理解するための第一歩と同様、分析である。仕事の分析とは、基本的な作業を明らかにし、論理的な順序に並べることである。
次に必要なことは、プロセスへの総合である。これは集団による仕事についていえる。個々の作業を一人ひとりの仕事に、そして一人ひとりの仕事を生産プロセスに組み立てなければならない。
さらには、管理のための手段を組み込むことである。仕事とは、個々の作業ではなく一連のプロセスである。予期せざる偏差を感知し、プロセスの変更の必要を知り、必要な水準にプロセスを維持するためのフィードバックの仕組みが必要である。

組織の基本活動を明らかにする3つの問い

組織構造の設計は「組織の目的を達成するためには、いかなる分野において卓越性が必要か」との問いに答えることから始まる。
同時に「いかなる分野において成果があがらないとき、致命的な損害を被るか、いかなる分野に最大の弱点を見るか」との問いに答えることも必要である。
最後に「本当に重要な価値は何であるか」との問いに答えることも必要である。それが何であれ、それに必要な活動について組織的な裏付けを行わなければならない。責任を負う組織をつくらなければならない。