エルコンドルパサーとトウカイトリック

先日エルコンドルパサーが顕彰馬に選ばれたそうです。今年はJRA60周年ということで、例年よりも投票条件が緩かったらしいですが、個人的にはこの馬の実績は凄かったと思っています。

 
ヨーロッパ遠征のノウハウがなかった時代に凱旋門賞に勝つために半年フランスに遠征して、結果的に凱旋門賞の勝ちに等しい2着を勝ち取ったわけですから(現地でも勝者は2頭いたと称えられたくらいです)。オーナーの渡邊さんの執念だけでなく、チーム・エルコンの結束は素晴らしかったと思います。当時高校生で活字を読まなかったですが、「サラブレ」に連載されていたエルコンの連載は食い入るように読んだものです。
サンクルー大賞を完勝したときは驚きましたし、凱旋門勝てるかもと期待させてくれました。ヨーロッパのクラシックディスタンスのG1を勝ったのは、今のところこの馬だけです。
凱旋門も超ドロドロの不良馬場にも関わらず、逃げて、最後は3着以下を突き放しましたし。勝ったのはモンジューでした。かなりの名馬ですが、この頃から3歳馬の斤量は不公平だなと強く思ったものです。
代表的な後継産駒を残せぬまま、早死したのが悔やまれます。
 
 
トウカイトリック爺さんが個性的な産駒でした。12歳まで現役を続けた稀有な存在です。今どき珍しいコテコテのステイヤーで、10歳時にG2ステイヤーズSを勝ち、11歳時にG2ステイヤーズSで3着に入った、という常識外れの成績を収めていました。
先日引退したばかりで、誘導馬として第2の馬生を送るかと思っていましたが、突然の死に驚きました。重度の骨折らしいです。現役の頃は無事これ名馬を体現していたのですが、、、まさか骨折でいきなり亡くなるなんて想像もしてませんでしたからショックです。今年も阪神大賞典天皇賞・春に出走すると思っていたのに、万葉Sの後に引退したのもショックでしたが、今回の出来事はそれ以上にショックでした。
ご冥福をお祈りします。多くの人に語り継いでほしい存在です。
 
(2/May/2014更新)