第64回安田記念

  • 東京11R 芝1600m G1

世界レーティング1位のジャスタウェイが底力を見せつける形で勝ちました。
金曜、土曜の大雨で不良馬場のコンディションで行われました。道中はNHKマイルC勝ち馬のミッキーアイルが厳しいペースで逃げました。直線300m地点では先行したダノンシャークと香港のグロリアスデイズが抜け出そうとしたところ、馬群の中からグランプリボスがすごい脚で伸びてきました。そのさらに内からジャスタウェイが伸びてきて、ゴール直前でようやく差しきりました。

グランプリボスの伸び脚が素晴らしかったので、グランプリボスが勝ったかなと思いましたが、ジャスタウェイが1完歩ずつ差を縮めて勝ちました。最後の差し比べは見応えがありました。

ジャスタウェイは中距離で一番パフォーマンスが発揮できると思います(今回のマイルは短いような気がしました)ので、ヨーロッパ遠征するなら、個人的には凱旋門賞よりも愛チャンピオンSや英チャンピオンに挑戦してほしいです。賞金的や素人の知名度的には凱旋門賞が上だと思いますが、愛チャンピオンSはヨーロッパの中距離の権威的なレースだと思っていますので、このレースには使ってほしいと思います。今日のレース振りだとヨーロッパの馬場は問題なさそうに見えますので、ますます楽しみです。
今回のレースは疲れが残ると思いますので、宝塚はパスして、ヨーロッパに専念してほしい気がします。戦前は騎手の善臣相談役の直前の乗り替わりが不安視されていましたが、今回に関しては下手に外を回さずに差しきれたので良かったと思います。

グランプリボスは骨折休養明けが嫌われたのか16番人気でしたが、厳しいペースのマイル戦だと力が違いますね。これでG1 2着が3回目。一昨年の安田記念もそうでしたが、人気がない時のほうがおいしい気がします。
3着のショウナンマイティは最後内から伸びて、3着を確保。力はあると思いますが、体調のムラが激しいので、馬券は難しいです。
先行して粘った4着のダノンシャーク、6着のグロリアスデイズは強いと思います。香港勢は来年以降も重馬場なら面白いと思います。

それ以外の負け馬は重馬場が堪えたと思います。特にワールドエースグランデッツァは怪我から復帰したばかりですので、無理せず疲れをきちんととってほしいです。この2頭に関しては良馬場のパフォーマンスが見てみたいところです。


改装後の府中の良馬場のG1は内馬場天国だったり、おもしろくないレースが多いのですが、今回の不良馬場のほうが見応えがあって、面白いなと思いました(現場の観戦は辛いですが)。


ところでアメリカ3冠に挑戦したカルフォルニアロームは、ベルモントSでは4着に破れました。最後の直線は差しきる力が残っていない感じでした。約1ヶ月という短期間で3戦しているので、仕方がないことですが、それでも1回くらいアメリカ3冠馬を見てみたいです。ちなみに勝ったのは、ベルモントパークの前哨戦(ピーターパンS)の勝ち馬トゥーナリストだったようです。

(10/June/2014更新)