津軽三味線コンクールin弘前

今日は弘前で開催された津軽三味線を聞きに行きました。
市民会館には11時前に着きましたが(駅から市民会館まで歩きましたが、歩けない距離ではないのですが結構遠かったです)、上級クラスの演奏が午後から始まるため、それまで弘前公園をぶらぶら散歩しました。
午前中は本当に天気が良く、日差しが強くて、外を歩いているだけで汗だくになるほど暑かったです。桜はほとんど散っていた(特に城の周辺は壊滅的でした)のが少し残念でした。弘前の桜はしだれ桜が多く、満開の頃はいい景色だろうなと思いました。
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公園は自然が豊かで散歩するにはとてもよい場所です。弘前城は周囲の濠と土塁が残されている点が良い点だと思います。ただ天守閣は3階しかないため、正直ショボかったです。
今年の夏ころから数年間石垣工事を行うらしく、しばらく天守閣がみれないそうですので、今年見に行くことができて、よかったです。そのおかげで、内堀の近くから天守閣を見ることができて、お得な気分でした。
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さて、三味線コンクールですが、唄付け部門と男女のA級を聞きました。
唄付け部門の課題曲はじょんがら節の新旧節でした。みなさんのアレンジが独特すぎて(オーソドックスな手ではなかった)、正直唄と合っているのかわからず、良いとも悪いとも言えませんでした。
それに対して、A級では、ほとんどがオーソドックスなじょんがらの曲弾きの手で、聞きやすかったです。
上手な方の演奏はもちろん勉強になるのですが、あまり上手でない方の演奏も勉強になりました。上手でない方の演奏の特徴があり、以下のような点を避けるだけでそれなりのレベルの演奏になると感じました。

  • 音程がずれている
  • バチと左の手が揃ってなく、綺麗な音が出ていない
  • リズムが刻めていない(不安定)
  • 緊張のせいか最初の出だしが不安定


A級では、男性の方が力で押す演奏をしている方が多く、そんな演奏が続くと飽きてきました。端的に言うと、抑揚が乏しく単調なのです。私よりも上手ですし、フォルテの音は力強いのですが、音楽としてつまらないなと思いました。先生が曲弾きの際に抑揚をつけるように指導されるのですが、その意味が少しわかった気がします。
それに対して、上手な方は、ピアノでは明確に場面転換が出来て、緊張感がある演奏をしていました。あと、かき回しの音も繊細でした。そういう方が上位入賞していました。特に優勝した葛西さんなど(津軽じょんがらではなく、津軽三下りを演奏して驚きました)はピアノの演奏が抜群に上手いなと感じました。他の奏者と比べて、頭一つは抜け出しているなーとは感じました。


最後のアトラクションでは、津軽よされ節、津軽小原節、津軽三下り(踊り付)などオーソドックスな演目が中心でした。津軽小原節の旧節の踊りを初めて見たのですが、ハイテンポで面白かったです。番傘と扇子、踊りも三味線もキレがありました。

聴衆は出演者の家族または近場の人たちが多かったです。私のように遠方から聞きに来た人は少なそうに見えました。

(08/May/2015更新)