東神奈川のかなっくホールで開催されたライブに行ってきました。
大学の頃は、東神奈川によく行っていたのですが、当時はこのようなホールはなかったと思います。
上妻さんの演奏は前から聴きに行きたいと思っていましたが、ようやく行くことができました。
300人程度収容の小規模なホールということで、マイクなしで演奏を聴くことができました。しかも前方2列目でしたので、間近で演奏をみることができて大満足でした。純粋に三味線を楽しみたい人にとっては最高の環境だったと思います。
前半は、津軽民謡を中心とした民謡曲で、後半はオリジナルも交えた演目となりました。
当然ながら、演奏はとても上手でした。音を全く外していませんでしたし、強弱のメリハリも見事でした。
楽曲の合間には、三味線や民謡に関するお話をしていただき、三味線のことをよく知らない人でも勉強になると思います。お話も上手でした。
主な楽曲の感想です。
- 黒石よされ
オープニング楽曲。軽快なメロディでした。最初から知っている曲でしたので、テンションあがりました。
- 磯原節
茨城県の民謡の弾き語り演奏でした。弾き語りできるだけで格好いいなと思います。それから津軽三味線の奏者は民謡曲も津軽風に演奏する奏者が多いのですが、上妻さんは曲にあった演奏をされていて、さすがでした。
- 津軽よされ節
とても力強い演奏でした。津軽三味線コンクールでのエピソード;「じょんがら節以外はイマイチな奏者はどうかと思う」という内容のコメントを聞きましたが、三味線奏者としての覚悟が伝わる演奏でした。
- 弥三郎節
このようなコンクールで三味線独奏を聞く機会が少ない楽曲ですので、聞くことができて嬉しかったです。早いテンポでくちゃくちゃになりがちですが、雑にならずに丁寧に演奏されていました。
- 津軽音頭
デビューアルバムで一番印象に残ってる楽曲で、生で直接聞くことができてとても感激しました。
- My favorite things
有名なジャズの楽曲ですね。原曲の雰囲気やリズムをベースにして、津軽三味線を奏でているところが他の奏者の方々との違いだと思います。
- 斉太郎節
「ハー コラコラ」というお囃子を入れながら、楽しみました。ホールの多くの観客が一緒に口ずさんでいて、楽しかったです。終盤は一緒に手拍子を入れながら、一体になって楽しみました。上妻さんも楽しんでいるように見えました。ポップな曲をみるときは、ただ座ってみるのではなく、一緒に歌ったりできたほうが楽しいんだなと思いました。
最後に余談です。私の座席の前方に盲導犬を連れていた方がいたのですが(最初は驚きました)、演奏中はとてもおとなしくじっとしていて本当に偉くて、賢いなと思いました。その上かわいかったですし、間近で見て盲導犬の印象がいい意味で変わりました。もちろん盲導犬を連れた観客の受け入れ体制が整っているスタッフの方々もすばらしいと思いました。