第76回 菊花賞

  • 京都11R 芝3000m G1
最近は久しぶりに仕事が忙しく、更新頻度が落ちていています。
戦前は二冠馬のドゥラメンテが不在で混戦だと思っていましたが、なかなか面白いレースになりました。

最初の1000mは60秒台で平均ペースかなと思っていましたが、そこからペースがガクッと落ちました。向こう正面では我慢できなかった馬が進出して、目まぐるしく順位が変わりました。ここで我慢できたかどうかが大きなポイントだったと思います。勝ち馬のキタサンブラックの北村騎手やサトノラーゼンの岩田騎手(サトノラーゼンは力が足りない感じでしたが、岩田騎手でなければ掲示板はなかったかも)はうまいなと思いました。
長距離戦では騎手が重要と言われていますが、今日のようなレースを見ると、馬に無駄な力を使わせないという点で大事だなと思い知らされました。北村騎手は関東所属のため、京都の長距離戦の騎乗数は少ないですが、関東の長距離重賞では勝ち鞍が多いので、長距離戦は上手な騎手ですね。

キタサンブラックは直線では内から向け出して、リアルスティールなど後続の追撃を振り切りました。
中山専用機だと思っていましたが、騎手の騎乗が完璧でしたね。主戦が北村騎手で関東のレースばかり出走していたので、関東馬と勘違いしてましたが関西馬なんですね。
セントライト記念勝ち馬の菊花賞勝ちはシンボリルドルフ以来だそうです。セントライト記念菊花賞の相性は悪いと言われていますが、それよりも菊花賞関東馬にとって鬼門なレースだと思います。
戦前は距離不安を囁かれていましたが、最近はタフなペースになることは稀なので本馬のように落ち着いて走れるかが大きいと思います。母父サクラバクシンオーも不安視している人もいたようですが、G1,2クラスになると血統の枠組に囚われ過ぎないほうがいいと思います。
来年以降は古馬東京G1を勝つイメージはあまり湧かないですが、中山のG2は安定して勝つような気がします(バランスオブゲームマツリダゴッホタイプ)。
それから実質オーナーの北島三郎さんの所有馬が初めてG1を勝ちました。北島さんのファンではありませんが、非社台系の馬が勝つのは嬉しいです。

2着のリアルスティールは力のあるところを見せたと思いますが、このメンバーで勝てないと古馬G1勝つのは厳しいかもしれません。。
3着のリアファルは落ち着かない展開でしたが、それでも3着に残ったのですから、力はありますね。