第76回 皐月賞

  • 中山11R 芝2000m G1

戦前はサトノダイヤモンド、リオンディーズ、マカヒキの3強のレースだと予想されていましたが、8番人気のディーマジェスティが強烈な末脚で勝ちました。

リオンディーズが2番手を追走し、そんなに引っかかっているようには見えませんでしたが、向こう正面では先頭に立って、前半1000mを58秒台のハイペースで逃げる展開となりました。しかも当日は強風で向こう正面は向かい風だったので、かなりのハイペースだっと思います。
他の有力馬ですが、エアスピネルは先段、サトノダイヤモンドはその直後を追走し、マカヒキは最後方待機でした。ディーマジェスティはマカヒキの前を追走していました。

直線入り口ではリオンディーズが逃げ込みを図りましたが、バテて横によれてしまいました。その結果、エアスピネルとサトノダイヤモンドに不利を与えたわけですが。デムーロ騎手はもう少し上手に御して欲しかったです。
次走のダービーでは先行しないと思いますが、かといって後方待機した場合、他のディープインパクト産駒に勝てるか?という疑問があります。

サトノダイヤモンドは不利があったとはいえ、直線の伸び脚は案外でした。不利がなくても1着はなかったと思いまいす。きさらぎ賞とレース振りは変わらないように見えましたが、ハイペースが向かなかったようにも見えました。久々という要因もあったと思いますが、1週後の共同通信杯の勝ち馬が勝っているのを見るとそれだけで片付かない気がします。少なくとも3歳の中で抜けた馬ではなくて、枠順の恩恵があれば逆転するかもというレベルの印象です。

エアスピネルも不利がありましたが、武豊騎手が最善の騎乗をしたと思います。それでもせいぜい3着かなという力関係に見えました。

マカヒキは乗り替わりがあり、後方待機で差し損ねると思いましたが、展開の恩恵もあり、2着には来ました。ただ勝ち馬の末脚の方がすごかったです。

ディーマジェスティの末脚はすごかったです。ディープ×ブライアンズタイムなので底力もありそうで、今後も楽しみです。なんだかんだ言って共同通信杯組の成績はすごいですね。前走はハートレーやスマートオーディンが凡走した印象が強かったためか、評価が低かったですが、そんなことはなかったですね。距離適性やコース適性に心配はありませんから、ダービーの有力馬の1頭だと思います。

いずれにせよ上位陣が掲示板を占めたので見応えのあるレースだったと思います。

(19/Apr/2016更新)