第153回 天皇賞・春

  • 京都11R 芝3200m G1
武豊騎手とキタサンブラックのコンビが逃げ切り勝ちを収めました。
何と言っても武豊騎手のペース配分が絶妙だったと思います。好スタートから内枠の利を活かして逃げて、最初の1000mを1分1秒8で入り、続く1000mも同様なペースで刻みました。その上、道中は1ハロン13秒台のどスローにせずに、残り4ハロンから加速する、という騎乗は完璧だったと思います。武豊騎手の逃げのペース配分は凄いと思ってましたが、それが遺憾なく発揮されました。
直線では、3番手を追走していたカレンミロティックに差される瞬間がありました(NHKの実況がカレンミロティックが勝ったと勘違いしたくらい)が、キタサンブラックがそこから凄まじい勝負根性を見せて、差し返しました。最後の追い切りは見応えがありました。カレンミロティックは惜しかったです。G1での池添騎手の騎乗ぶりは光ります。ただ桜花賞に続いて僅差で負けたのが残念ですが。。
今回はキタサンブラックが逃げるのは戦前から予想できた話ですが、それに競いかけるスタミナを持つ陣営がいなかったことに尽きます。この馬の場合は逃げる必要がないのも強みだと思います。距離が短くなれば、競いかける陣営が多くなると思いますが、その場合は番手に控えれば良いですから。
 
この展開だと外枠、差し馬は厳しくて、その中でも4角で押し出したトーホウジャッカル(5着)、ゴールドアクター(12着)は勝ちにいった点は評価したいと思います。ゴールドアクターは負けすぎですが、入れ込みなどロスが大きかったようで、次走の宝塚では輸送が上手くいくかがポイントだと思います。
3着のシュバルグランはインベタのレース運びがはまった感じです。実力は上位だと思いますが、レースを支配するようにならないとG1は厳しいと思います。
 
(2/May/2016更新)