トルストイ民話集

このところ更新頻度が低いのにもかかわらず、一日あたりのアクセス数が10を越えていて恐縮に感じています。最近のニュースで言えば、小林麻央さんのことや築地/豊洲問題、今年の梅雨の雨量が少ないことなど気になることはありますが、月並みな意見しかありませんので、詳しくは書きません。

半年ほど前に読んだ本の感想を書きます。最近本を全く読んでいませんので、読書の時間を確保しなきゃと思っています。

トルストイ民話集 イワンのばか 他八篇 (岩波文庫)

トルストイ民話集 イワンのばか 他八篇 (岩波文庫)

ロシアの大作家であるトルストイの著作を初めて読みました。いきなり『戦争と平和』のような大作を読むと挫折すると思い、比較的手軽な短編集を読みました。

分量は多くはないとはいえ、示唆に富む話で非常に面白かったです。ロシアの小説にしては、登場人物の名前が複雑でなく、ドストエフスキーの話に出てくるような陰鬱な人物も少なく、読みやすかったです。
例えば、最初の「イワンのばか」は、イワンは素朴ですが、側から見ると賢そうな人物には見えないのですが、愚直に農家としての勤めを全うして、権力や金を得た後でも自分のスタンスを変えずに、悪魔の誘惑に打ち勝ってしまいます。その様は痛快でしたが、そういう人物こそ馬鹿ではなく、名君になりうる器なのかと考えされられたりしました。