平昌冬季オリンピック その2

昨日、平昌冬季オリンピックが閉幕しました。後半の1週間は個人的には女子スピードスケートと女子カーリングが面白かったです。

スピードスケートはまず500mの小平選手の金メダルが立派でした。今年負けなしでメダルが絶対視されていたと思われますが、そんな中でも勝ちきったことはできることではありません。競技後に2位の選手に対し慰めの言葉をかけたり、人間としても立派な方だなと思いました。
前回のオリンピック後の20代後半のタイミングでオランダに留学したようですが、選手としてピークを超えているかもしれないタイミングに海外に行くのも凄い決断だと思いますし、しかも速くなったのですから脱帽です。


そしてパシュートは本当に早かったです。今年は世界記録を更新して、敵はオランダだと目されていました。結果的に世界新記録ではありませんでした(リングコンディションなども寄与すると思いますので単純に実力、体調だけでは達成できないと思います)が、オランダに対し2秒近い差をつけて勝ちました。序盤はリードしていたとはいえ、中盤はオランダに追いつかれ、ハラハラしましたが、ラスト2周目で逆転し、最後2秒近い差をつけて、勝った内容は圧巻でした。
選手のポテンシャルはいうまでもないですが、オランダ人のヨハンコーチの寄与は大きいと思います。マスコミは科学的な分析を褒めていますが、選手によると練習量が多すぎると聞いて意外でした。練習、分析のPDCAサイクルで強化しているのが、単純なスポ根との違いかもしれません。


そして新種目のマススタートは面白かったです。駆け引きが面白く、競馬を見ているみたいでした。途中でエストニアの選手が大逃げをしていたり、最後高木菜那選手がインから抜け出したり、競馬を彷彿とさせるシーンがいろいろありました。
高木菜那選手のレース運びが完璧だったと思います。最後マークしたオランダ選手が外に膨らんだ隙をついて、伸びてきたのを生で見た人は痺れたと思います。妹の美保選手に比べられてきた姉の菜那選手が個人で金メダルを取ることができて、凄い姉妹だと思います。


最後、女子カーリングの3位決定戦を見ましたが、最後は痺れました。最後の2エンドはイギリスのミスが目立ち、結果的にそれに救われた形になりましたが、この競技はスーパーショットを決めることよりもミスを少なくするのが大事なようにも見えました。
特に最終エンドで藤澤選手の投てきが理想的にならず、イギリスに負けると思っていました。結果的にそれが相手のミスを誘発したのですから、わからないものですね。

いずれにせよ全選手に対し、お疲れ様でした、と言いたいです。