フェルメール展@上野の森美術館

上野の森美術館で開催されているフェルメール展に行ってきました。展示点数としては、50点程度でしたが、フェルメール作品が8作品も展示されており、それが圧巻でした。他には同時代のオランダ画家の作品が展示されておりました。アムステルダム国立美術館の作品が多数を占めていました。

 


本展覧会が発表されたとき、入場料が2500円と聞いたときは、フェルメール好きの私でも行くのを躊躇していました。と言いますのは一般的な美術展の入場料の1600円に比べて割高だからです。とはいえ同時にフェルメール作品を8点も見れる機会はないという思いが強く、時間ができたので行くことにしました。

結果的には行ってよかったですし、コスパ的にも悪くは無かったと思います。まず音声ガイドが無料だったこと、そしてフェルメール作品を比較的間近で見られたことが良かったです。数年前に「牛乳を注ぐ女」が来日した時には数メートル離れていて、ガラスで遮断されていてガッカリした記憶があり、今回は70cm程度の距離で見ることができ、前回の来日時と比べてじっくり鑑賞を楽しめました。

また本展覧会はジブリ美術館のように入場時間別でチケットが販売されていましたが、そのためか混雑もそれほど酷くなく、じっくり楽しめました。私は11:00-12:30入場可能のチケットを購入し、12:30に入場したのですが、並ぶことなく入場でき、むしろ人が少ないくらいでした。

 


作品の感想を簡単に。

「マルタとマリアの家のキリスト」は珍しい宗教をモチーフにした作品で、初期の作品でしたが女性の描写がらしさを感じました。

「赤い帽子の娘」はワシントンナショナルギャラリー収蔵作品で、ネットで見た時にはパッとしませんでした。しかし実物で見た時の印象はガラッと変わりました。カメラのピンボケのような視点で、暗い目の顔の中に、光が当たっている唇などの対比がすごくて惹きつけられました。

「手紙を書く婦人と召使い」は後期の作品ですが、例の窓のある部屋の作品ですが、構図、光の具合が完成されているなと感じました。

「牛乳を注ぐ女」は比較的近めの距離で鑑賞できて、本当によかったです。メイドさんの肌の力強さ、パンや牛乳の質感など、個人的に一番いいなと思いました。