ボヘミアン・ラプソディ

この冬に話題になった映画ですが、スペイン旅行の際に搭乗した飛行機内で見ました。
一言で言うと、面白い映画でした。久々にいいなと思える映画でした。

クイーンのメインボーカルのフレディ・マーキュリーの伝記映画です。先に映画を見た彼女からは「良い映画だけど、中盤までは楽しく見られなくて、最期のライブシーンは繰り返し見たい」という感想でした。その感想を聞いただけだけでは、映画でなくてライブ映像を見ればいいんじゃない?と思いましたが、実際に映画を観ると一理ある感想でした。
彼の最期が分かっているので悲劇的な要素が強く感じてしまい、中盤で恋人のメアリーにカミングアウトしてからバンドがバラバラになるところは見てられなかったです。それでもフレディが誤りに気付き、仲間たちに謝り、1985年のライブエイドに向かう姿は熱かったです。フレディが中心に描かれていますが、クイーンのみんなが格好良く見えました。いわゆるヒーロー映画のような展開で燃えました。そして絶縁していたと思われる家族とライブエイドで通じ合う姿は尊かったです。

技術的にも冒頭のギターリフの演出でおおっ、と思い、冒頭のカメラワーク(ライブエイドに向かうフレディの姿ですが)も絶妙に思いました。しかもそのシーンは先に述べた経緯を知っているとなおさら感慨深く見えます。
音楽的にも、実験的なミキサリングのこだわりが描かれていたり面白かったです。ボヘミアンラプソディーやWe will rock youなど知っている楽曲が多く取り上げられましたから、初心者でも楽しめました。
最後にフレディを演じたラミ・マレックの演技も素晴らしかったです。リアルタイムで観たことがないので正確なことはわかりませんが、アカデミー賞を受賞したのも納得できた気がします。