凱旋門賞(2019年)

  • ロンシャン 芝2400m G1

3連覇を目指したエネイブルでしたが、惜しくも2着に破れてしまいました。
エネイブルは道中は4-5番手を追走し、直線入口で先頭に並びかけるという王者のレースぶりをし、残り200mでは後続を突き放して勝つかなと思いました。しかし外からきた5歳牡馬のヴァルトガイストに残り50mほどのところで差されてしまいました。ただ負けて強しのレースだったと思います。

勝ったヴァルトガイストの末脚は見事だったと思います。不利な斤量を背負わされる古馬牡馬で凱旋門賞を勝ったのは見事だと思います。鞍上のブドー騎手も直線入り口まで内目で我慢して、最後抜け出す時に初めて外に出して、素晴らしい騎乗だったと思います。

それに対し、日本調教馬は直線で見せ場が全くなく、掲示板に乗らず非常に残念でした。。
先行したフィエールマン、フォルスストレートで進出を試みたブラストワンピースは直線入口では後退する一方でしたし。。キセキも7着で。。元々期待はしていませんでしたが、その通りの結果になり残念です。
色々敗因はあると思いますが、純粋に能力が足りないのと、馬場の適正差はあると思います。それから59.5kgという斤量に慣れていない点もマイナスだっと思います。最近の日本競馬は別定でもせいぜい58kgですから、そういう環境でしか走ったことがない馬が、斤量が重いヨーロッパ競馬に適応できるとは思えません。古馬牝馬も58kgを背負わされますから、アーモンドアイがヨーロッパ緒戦で凱旋門賞に挑戦して通用するとは思えません。
とはいえ、そのおかげでTV中継で欧州の名馬のレースが生観戦できるので、ありがたいですけど。。