第70回 安田記念

  • 東京11R 芝1600m G1

アーモンドアイが芝G1 8勝目に挑みましたが、グランアレグリアの走りの前に屈しました。
今年はコロナの影響で海外遠征ができないこともあり、マイルの1戦級の馬が集まりました。

スプリンターのダノンスマッシュが逃げる展開で、ダノンプレミアム、ダノンキングリー、アドマイヤマーズなどが先行し、その後ろを昨年の桜花賞馬グランアレグリアや昨年の覇者インディチャンプ等が追走し、スタートで後手を踏んだアーモンドアイが後方追走の形になりました。

そして直線に入り、一番スムーズに伸びてきたのはグランアレグリアでした。ゴールまでしっかり伸びて、結果的に2着のアーモンドアイに2馬身半差をつけました。鞍上の池添騎手の進路取りも完璧だったと思いますし、それに応えた馬も立派でした。しかも鞍上は3コーナー芝の塊が右目のところに当たるというアクシデントがありながらも、きちんとエスコートしたのは流石だと思います。G1での池添騎手の勝負強さはすごいです。

2着のアーモンドアイは後方から伸びてきましたが、ヴィクトリアマイルほどは弾けませんでした。相手関係もあると思いますが、この馬が牡馬相手に快勝したのがJCにしても天皇賞・秋にしてもインから伸びてきた時なんですよね。内枠の利だったり、条件が向かないと牡馬相手に簡単に勝つのは難しいように見えます。3着のインディチャンプに勝っているのですから実力はなかなかのものだと思います。とは言え、過去にG1を7勝したテイエムオペラオーディープインパクトなど比べるとスケールは落ちるなと思います。

3着にはインディチャンプが入り、昨年のマイル王の面目は保った形でしょうか。直線も狭いところから抜け出して、決して楽な展開でないにもかかわらず、3着にきたのは自力の違いだと思います。

4着には昨年のヴィクトリアマイルの覇者のノームコアが外が猛追してきました。なかなかすごい脚でした。
ただ人気の先行勢(ダノンプレミアム、ダノンキングリー、アドマイヤマーズ)は案外でした。ダノン勢はG1だと全く歯が立たないです。。

アーモンドアイの敗因について馬場や出遅れを挙げる人もいますが、今回に関しては勝馬の強さを称えるべきかと思います。出遅れに関しては、致命的なものではありませんでしたし。馬場に関しても稍重でしたが、1.31.6のタイムの通り、それほどタフさを要求されず、馬場に脚を取られたコメントをしている騎手もいませんでしたので、それほど影響は無かったように思います。むしろ稍重にもかかわらず1.31.6のタイムが出る府中の馬場が異常な気がします。。

グランアレグリアに関しては、秋のマイルCSは当然として、天皇賞・秋でも好勝負できそうな気がしますが、アーモンドアイとは別路線を歩むというコメントもあり、興醒めです。ノーザン陣営が露骨な使い分けをするようになってから、率直に競馬熱が下がっています。

(updated on 8/Jun/2020)