第61回 宝塚記念

昨年の秋華賞馬のクロノジェネシスが圧勝しました。
レースはトーセンスーリヤが逃げ、ワグネリアン大阪杯の勝ち馬のラッキーライラックらが先行し、クロノジェネシスやサートゥルナーリアが中段待機の形で進みました。スタートが決まらなかったキセキは無理せず、中段に待機しました。
残り800mくらいからクロノジェネシスやキセキが進出し、レースが動きました。そこで1番人気のサートゥルナーリアは加速が遅れて、置かれてしまったように見えました。

クロノジェネシスは直線入り口で先頭に並びかけてからは、大阪杯のラッキーライラックを早々に競い落し、他馬を突き放す一方でした。結果的に2着に6馬身差をつける圧勝でした。
レース直前の雨で馬場が重たくなったことで、馬場適性の差が顕著に出たと思います。特に勝ち馬は父バゴということで特に有利に働いたと思いますが、タフな馬場で強いことは素晴らしいことだと思います。大阪杯こそ惜敗したものの、京都記念は完勝でしたから、強くなっていますね。

2着にはキセキが入りました。この馬は気性のムラが激しいですが、今回は武騎手の好騎乗もあいまって、がんばりました。3着以下には5馬身差つけているので、十分に力を出し切ったと思います。
3着のモズベッロも馬場適性はプラスになったのは確かでしょうが、今年に入ってから日経新春杯日経賞と好走していたので力をつけていますね。

1番人気のサートゥルナーリアは結局、直線でも伸びず4着に負けました。この馬はスローペース、高速馬場の条件が揃わないときは本当に脆いと思います。
2桁着順に凡走したG1馬(ワグネリアン、ブラストワンピース、グローリーヴェイズ)は今後日本のG1での勝ち負けは厳しそうだなと感じました。

今年の上半期でも大阪杯安田記念宝塚記念と多くの古馬G1を牝馬が制しているわけですが、牝馬が強いのもありますが、牡馬がだらしないなとも思います。

(updated on 29/Jun/2020)