蛯名正義騎手引退

JRAの騎手や調教師の引退ウイークでした。今年は調教師だと松田国英先生や角居先生など大御所も引退していましたが、個人的には蛯名騎手の引退が一番悲しいですね。

彼が初めてG1を勝ったのがバブルガムフェロー天皇賞・秋ですが、ちょうど私が競馬を見始めた頃でした。その後はエルコンドルパサーエアジハードなどでG1を勝ちましたね。
彼の騎乗で特に印象に残っているのは、エルコンドルパサーの欧州遠征とナカヤマフェスタ凱旋門賞ですね。どちらも惜しくも2着でしたが、日本人騎手で1着に肉薄したのは彼だけですから、偉大だと思っています。エルコンドルパサーに関してはモンジューという3歳チャンピオンに対して、果敢にも逃げて最後まで粘ったのは、ラジオで熱くなったものです。ナカヤマフェスタに関しては、道中欧州勢にガシガシぶつけられながらも怯まず、最後ワークフォースに僅差迫った騎乗ぶりは、日本人騎手のヨーロッパ騎乗でトップクラスに入るものだったと思います。

今日が最終騎乗になりました。近年騎乗馬に恵まれないこともあり、勝ち星が遠かったいましたが、準OPのブラッドストーンでは後方から追い込みで勝ったり、メインの中山記念でも4着に入ったり、まだまだ頑張れるのではと思いました。
本当に長い間お疲れ様でした。今後調教師としても活躍されることを期待しています。


しかも今日、シーザリオの訃報が入りました。奇しくも角居先生の引退と重なって悲しいです。角居先生も最近のインタビューで一番印象に残る馬に挙げられたようですから。
競走馬としてはもちろん、繁殖牝馬としても超優秀でした。すでに産駒のエピファネイア*1リオンディーズ*2種牡馬としていいスタートを切ったところですから。

*1:代表産駒はデアリングタクト:2020年3冠牝馬アリストテレス:2021年AJCC覇者

*2:代表産駒はピンクカメハメハ:2021年サウジダービー覇者