ボーリング・フォー・コロンバイン

華氏911などで有名なマイケル・ムーア監督によるアメリカの銃社会を批判したもの。

以前に誰かからおすすめされていたが、やっとで見ました。普通におもしろかったです。
ムーア監督は銃を切り口にしながらも、『マスコミや企業は人々に恐怖をあおる(例えば、殺人事件の件数事態は減っているのに、TVニュースで殺人事件の報道の時間はむしろ増えているなど)。企業はCMで商品購買をあおる。恐怖を持続させることで企業が儲かる構造になっている、アメリカの銃の普及もその理論で考えられる。』ということを感じました。とにかく見てみてほしいと思います。結論は人それぞれで違うと思います。

衝撃だったことを列挙すると、

  • コロンバイン高校の殺人事件のビデオシーン。
  • コロンバイン高校の殺害事件の10日後に、遺族の感情を逆撫でするがごとく全米ライフル協会(NRA)会長が銃の正当性について演説したこと。
  • スーパーで弾丸が買えること。
  • 年間の銃射殺者数は欧米諸国が30〜600人なのに、アメリカは10000人を超えていたこと。
  • アメリカでは武器を持つ権利が憲法で保障していること。銃擁護派の拠り所。
  • カナダではアメリカ並みに銃を保持してる人が多いが銃殺事件は少ない。
  • ミシガンの小学1年の男の子が銃殺人事件を犯したこと。

ムーア監督の「結論を決めないで、とにかく中立の立場でとにかく自分の足で取材する」という姿勢は感心します(それに対してニュースなんかは予め結論を立ててそれを証明するために取材するので面白くない)。加えて「そういう取材の中で以外な事実が見つかる」とも言っています。ドキュメンタリをとる人は参考にしてほしいものですね。