- 作者:森 博嗣
- 発売日: 2004/12/01
- メディア: 文庫
多少毒々しさもありながらも、ユーモアいっぱいでおもしろかったです。
基本的には著者が作家デビューする前の大学や私生活でのエピソードを小説風にまとめたお話です。
脱線しながら、かなりゆる−くお話は進んでいきます。
研究室の学生とのやりとりなんかは自分が学生の時を思い出すし、試験のエピソードは面白いです。
いや〜、それにしても秘書の幸村さんの勘の良さはすごすぎます。
最後の解説に書かれていた「ユーモアを理解できる人の条件」はなるほどと思いました。
ユーモアを理解できる人の条件とは、まずアイロニーつまり皮肉を理解できる人、それから馬鹿馬鹿しさを笑える能力、そして最後は優しさや愛情を持っている人、ということになる。