物語 イスラエルの歴史―アブラハムから中東戦争へ (中公新書)
- 作者: 高橋正男
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/01
- メディア: 新書
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イスラエルは戦争の火種が未だに絶えませんが、世界政治をみた上で無視できない地域です。
そのイスラエルの歴史を概観するには、古代から〜中東戦争までコンパクトにまとめて本書を読むのがいいのではないでしょうか。
特にアラブとユダヤの対立の原因の1つになった第一次世界大戦前後のイギリスの外交については知っておくべきです(本書の第10章 ツィオニズム運動の開始)。当時からイギリスがツィオニズム機構と接触を重ねていており、基本的にイスラエルを支持する立場をとっていたのはなるほどと思いました(今では大国であるアメリカに親イスラエルの立場をとらせていますが…)。
その他に印象に残ったユダヤに伝わる言葉を以下に引用します。
民族の将来に対して希望を抱くことこそが、生き残っているものに課せられた義務である。