いい音が聴きたい―実用以上マニア未満のオーディオ入門 (岩波アクティブ新書)
- 作者:石原 俊
- 発売日: 2002/05/07
- メディア: 単行本
この本はオーディオに関する薀蓄が初心者にわかりやすく書かれていると思います。
ウォークマンの音の良さの要因
- ヘッドフォン/イヤフォンの振動板の音が耳に直接作用するので、部屋の影響を受けない。
- バッテリードライブのため電源ノイズと無縁。
- 回路が単純なため、内部配線のシンプルさがストレートな音を生む。
電源コンセントについて
- 左の切れ込みのほうが右よりも少し長い。左側がアースに落ちていて、右側がフローティングした状態。
- オーディオ機器の電源プラグの片方がアースに落ちていて、そちらをコンセントのアース側と接続しないと、正しい音が得られない。
一体型オーディオ
- 音楽の細かいところは出ないものの、音楽の骨格については、オーディオマニアご自慢の最新鋭システムも、シンプルな一体型もそう違いはない。
スピーカーの配置
- ある程度間隔が広げたほうがすっきりした音が得やすい。平行にセッティングするとオープンで明るい音が得られ、内振りにセッティングをすると明晰な音が得られる。
- スピーカーを前にずらすとステレオの音場間が広がって、より明晰な音が得られる。壁に接するぐらい後ろに近づけると低波長の音が壁を伝わる分低音が出やすくなる。
- 高さは目線のやや下ぐらいがよい。
- スピーカor一体型オーディオ機器と天板の面積の差が少なければ少ないほど、天板による音の反射が少ない。
部屋と響き
- 定在波:部屋の空気そのものが特定の周波数で共振すること。
- フラッタエコー:壁/壁、床/天井といった部屋の対向面を音が往復することによって、特定の周波数が増幅もしくは減衰すること。
- 対策1:部屋の家具等の配置を工夫することである程度解決できる。
- 対策2:ディフューザと呼ばれる表面に凹凸をつけた戸板状の物体を壁面にセッティングすると、音がうまく乱反射するので、音の虚像が発生しにくく、正確な音のフォルムが得やすい。