
- 作者: 姜尚中
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/05/16
- メディア: 新書
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政治学者の姜さんの自我やお金、老いなどをテーマにした人生論です。基本的にまっとうなことが書かれているので売れているのでしょうか?青春論などはとてもよくわかります。わたしは姜さん独自の視点で書かれた専門の話題を期待しましたが、そういう話題はほぼ皆無でした。
とは言え、安直な答えが提示されているわけでもなく、以下に引用したように自分で考えることが大事だという意見には納得します。
自分でこれだと確信できるものが得られるまで悩みつづける。あるいは、それしか方法はないということを信じる。それは「不可知論だ」という人もいるでしょう。でも、中途でやめてしまったら、それこそ何も信じられなくなるのではないかと思います。
「信じるものは救われる」というのは、究極的には、そういう意味なのではないでしょうか。