野町和嘉写真展

以前某雑誌で見たメッカのカーバ神殿の写真がかなり衝撃的で、野町さんの写真展があれば行ってみたいなと前から思っていたのですが、今東京都写真美術館で写真展が開催されていたので行ってきました。
今回は最新作のインドの巡礼の写真がメインでした。沐浴の写真が多く、今でも沐浴の文化が深く根付いているなと感じました。普段インドの風習とか見聞する機会がありませんので埋葬の写真などは興味深かったです。それ以外では世界史の教科書でしか聞いたことがなかったジャイナ教の寺院も面白かったです。今でもジャイナ教というのが(程度はわかりませんが)信仰している人がいるということに驚きました。
なんといっても一番印象的だったのはやはりイスラムの寺院です。特にカーバ神殿の写真は圧巻でした。100万もの人々が同時に祈っている様は一見の価値がありますよ。それ以外にもエスファハーンのモスクなどもきれいだと思いました。普通モスクの中に入れませんから、内部の写真は見るだけで面白かったです。
その他では初期の頃のサハラ砂漠の写真とアンデスの雪山での巡礼です。前者は砂漠という過酷な環境を感じず、ただ美しいなと思ってしまいました。後者は正直アンデス地方の文化について明るくありませんでしたが、人々の信仰心の強さを感じました。