第69回皐月賞

  • 中山11R 芝2000m G1

かなり厳しい流れになりました。最近はクラシックでもスローの流れであまりおもしろくないレースが少なくありません(去年の皐月賞とか)が、今回のレースは見ていて面白かったです。その中で勝ったアンライバルドはかなり強いと思います。
例年は大雑把にいうと1着に実力のある逃げ、先行馬、2着に人気薄が突っ込んで、3着に人気のある差し馬が届かず、という傾向がありますから、それを踏まえて1着にロジユニヴァース、3着にアンライバルド固定の3連単を数点遊びで買いました。
しかし、結果は予想に反して先行馬総崩れの差し馬どうしの決着になりました。
正直ロジユニヴァースリーチザクラウンのどちらかは3着以内に残るだろうと思っていましたが、まさかの大敗。馬券が外れたのも残念ではあるのですが、応援していたロジユニヴァースが何の見せ場もなく馬群に沈んだのがかなりショックでした。
ロジユニヴァースの凡走の原因は-10kgで体調が今ひとつだったのがあると思いますが…。リーチザクラウンはかかってレースになっていなかったみたいです。ロジユニヴァースリーチザクラウンに限らず今回惨敗した先行勢は次走人気が急落すれば買いだと思います。


しかし勝ったアンライバルドの4コーナ過ぎの伸び脚は本当に凄かったです。1頭だけ次元の違う脚でした。若駒Sのときから強いとは思っていましたが、こんなに瞬発力のある脚をもっているとは思いませんでした。今のところ実績、血統面で考えた場合ダービーに最も近いのはこの馬だと思います。府中はスローでも持続力のある末脚、つまりスタミナが要求されますが、サンデー系×サドラーズウェルズ系という血統的なバックボーンがあるのが強みです。もしこの馬が府中で持続力のある脚を使ってダービーを制覇したら、かなりの名馬だと思います。血統的な裏付けがあるとはいえ、今回の勝ちがあまりにも鮮やかすぎたがために意外にも小回り向きの懸念もあり、次走人気が過剰するならば疑ってみるのもありだとは思います。


2、3着馬の好走は展開の利だけでなく、血統的な裏づけもあったと思います。トライアンフマーチはレース後にキョウエイマーチ産駒であることを知ったのですが、ダンシングブレーヴの血をもつ馬は厳しい流れだと追い込めるなあと後々思いました。3着のセイウンワンダーグラスワンダー産駒ですから急坂向きではあるものの、厳しい流れがこの馬にとってプラスに作用したと思います。トライアンフマーチに関してはダービーも厳しい流れになれば可能性はあると思いますので、人気次第ではおもしろそうです。
今回の皐月賞はどの馬にとっても疲労が残る内容に見えたので、ダービーはNHKマイル、青葉賞組もチャンスがあるように思えます。