第76回日本ダービー

  • 東京10R 芝2400m G1

去年は生観戦しましたが、今日は家でおとなしくテレビ観戦しました。まさかドロドロの不良馬場になっているとは思いませんでした。不良馬場で全馬が力を出し尽くせたとは言えませんが、素晴らしいレースでした。
今日はとにかくロジユニヴァース横山典弘騎手につきますね。横山騎手がダービ−ジョッキーになったのは本当に嬉しいです。ウイニングランのときにスタンドのファンに向かって一礼したのに感動しました。その上、インタビューで(嬉しい気持ちでいっぱいなはずなのに)『馬のことを信頼しきれず、馬に対して申し訳ない』というコメントをされたことから、真面目に競馬に向い合っているんだなと感心しました。


ロジユニヴァース皐月賞で14着に負けた時は本当にどうしたんだろうと思いました。体調が万全でなかったことと展開が不向きだったことはありますが、それにしても負け過ぎで早熟ではないのかと疑ってしまうぐらいでした。皐月大敗組がダービーで1着に来た例が近年ありませんでしたので、正直勝つとは思いませんでした。しかも馬場状態がプラスに作用したとはいえ、体調が今ひとつの状態で勝ってしまったのは驚きです。
馬の自力が素晴らしかったのもありますが、最後の直線で先に抜け出したリーチザクラウンの内をこじ開けた横山騎乗には執念を感じました。今後も高速馬場でなければ信頼できると思いますが、よくわかりせん。とにかく秋まで休んで体調を整えてほしいです。

リーチザクラウンは意外に人気がないなと思いましたが、がんばりましたね。嫌われた要因としては距離か不良馬場があったと思いますが、自分のペースで走れれば2400mぐらいまでなら関係ないように見えました。マイルよりかはむしろ自分のペースでレースが作れる中距離の方が向いているかもしれませんね。父のスペシャルウィークは重の鬼ですからこの馬場はプラスに作用したと思います。最後はバテバテでしたが、アントニオバローズを凌ぎきったので底力もあるなと感じました。


3着のアントニオバローズと4着のナカヤマフェスタを含めて皐月賞で先行して大敗したグループが巻き返した形になりましたね。今回は不良馬場というかなり特殊な状況でしたので今回の結果が現在の力関係とイコールというわけではないですが、アントニオバローズナカヤマフェスタも実力はあると思います。後方から追い込んで唯一掲示板に載ったナカヤマフェスタの差し脚はびっくりしました。2:33.7という勝ちタイムもあまり記憶にありません。
今回大敗したアンライバルドはまともに競馬をしていないと思います。この馬は切れ味勝負の馬ですから、不良馬場は致命的だったと思います(府中の不良馬場で差しきるのは至難)。前走の勝ちが鮮やかすぎたがために、個人的にはこの馬は府中でどんな脚を使って勝つのか興味が多いにあったのですが、それが秋に持ち越されて残念です。ジャパンCに出走されたら取捨に多いに迷いそうです。