DAYS JAPAN 2009年7月号

今月号は「駐イラク大使一行の襲撃事件」などのスクープ記事があり、興味深い記事が多かったです。


特に足利事件に関する齋藤美奈子さんのコラムはなるほどだと思いました。

警察も検察も裁判所もメディアも世論も「自分の間違いを素直に認めたくない」ことが、冤罪が生まれる背景にはあるのではないか。

客観的に見て明らかに冤罪と思える事案でも、無罪をかちとるには事件発生から20年近い年月がかかるのである。このくらいの時間が経過すると、警察も検察も裁判所もメディアも、ある程度の世代交代が進んでいる。(略)そうなってはじめて曲がりなりにもかこの過ちに目が向く、のかもしれない。(略)逆にいうと、被疑者を犯人に仕立てあげた当事者が現場を仕切っている間は無罪をかちとるのはむずかしい…。

私たちは「被疑者の声に耳を傾けること」を教訓として受けとるべきではないか。早く罪を認めて謝れ、という市民の態度が冤罪を生む。裁判員制度があってもなくてもそこは同じだ。

日本では冤罪が生まれにくいなと本当に思います。栽培員制度になったら、その方向が助長されるだけじゃないのかと心配になります。