惜別

惜別 (新潮文庫)

惜別 (新潮文庫)


戦時中に書かれた『右大臣実朝』と『惜別』が掲載されています。
『惜別』は魯迅と医学部の先生(藤野先生)との交流をある老医師の視点から描いた作品ですが、その中の藤野先生の魯迅に対する真摯な態度が一番印象に残りました。太宰作品としては政治的な主張が若干強いかなと思いました。