グローバル市場での戦略について

2010年最初の更新です。年末は仕事が忙しくて更新できませんでした。この年末年始は実家に帰らずゆっくり過ごしています。
ファーストリテイリング社の柳井さんとハーバード大マイケル・E・ポーター氏との対談が面白かったので一部引用します。

柳井氏:日本企業の多くは、グローバル基準に合わせるのではなく、自分のモデルをただ現地化しているように見えます。先進国や最先端の市場では成功するかもしれませんが、急拡大する新興国や中間層の市場で戦えない。我々は真のグローバル市場は本当に成長しています。日本人は中途半端に豊かになったためか、最先端をやりさえすればいいという発想がある。それが今の行き詰まりにつながっているのでしょう。(略)
ポーター氏:需要の成長は、日本や欧米では起きません。一方、成長を続ける新興国ではお金がなく、多機能で高価な商品に対するニーズは低い。とはいえ、日本で売られている商品をただ安くしてインドなどで売る方法も難しいですね。全く新しい視点で一から商品を作り直し、圧倒的な低コストで生産し、かつ違った方法で競争する必要があります。その発想の転換を日本企業ができるかどうか。
(出典:日経ビジネズ1月4日号)