第143回天皇賞・春

  • 京都11R 芝3200m G1

最初の1000mはいつものようにスローでしたが、2周目から先頭がゲシュタルトコスモヘレノストゥザグローリーナムラクレセントと目まぐるしく入れ替わる展開になりました。前半はスローでしたが、結果的にロングスパートになって、見ていて面白かったです。
最後は中段で動かずに待機していたヒルノダムールエイシンフラッシュがきれました。1、2着の差はコース取りの差だと思います。エイシンフラッシュヒルノダムールも早めに動きすぎずにスパートのタイミングが絶妙だったと思います。ただヒルノダムールが外回りコースでこんなに斬れるとは思いませんでした。前走の結果から内回り専門だと思いましたが、馬が成長しているんでしょうね。もちろん藤田騎手のコース取りも無駄無く、完璧だったと思います。
ナムラクレセントは3着でしたが、3コーナー手前から先頭に立って最後まで粘りましたので、今が充実期だと思われます。和田騎手は京都の長距離だとうまいですね。出遅れてしまいましたが、あの展開でできるベストの騎乗だったと思います。新潟で生で見たときに強いなと思って密かに応援していた馬だったので、ほんとに惜しいなと思いました。
人気のトゥザグローリーローズキングダムは中途半端なレースでしたね。トゥザグローリーはこの展開でも勝てる力があるとは思いますが、折り合いがすべてでしょうか。ローズキングダムナムラクレセントが作ったロングスパートの展開が苦手だったと思います。4歳勢はたしかに強いですが、どの馬も斬れ味が持ち味だと思いますので、騎手が脚の使いどころを間違わないかがポイントになりそうな気がします。