- 作者: 広瀬隆
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/05/13
- メディア: 新書
- 購入: 13人 クリック: 619回
- この商品を含むブログ (49件) を見る
震災以前から原発の危険性を訴えてきた広瀬隆さんの本です。
わたしも震災以前は広瀬さんのことをよく存じ上げていませんでしたが、震災直後に開かれたある講演会でのトーク内容に衝撃を受け一目をおきました。
内容自体は個人的に際立って目新しい内容はありませんが、従来の司法と原発行政の在り方はひどいと思いました。事故が起きてからでは本当に遅いですが、今後改善してほしいです。
志賀原発の例に見られるように、原発の運転停止を求めるこれまでの裁判は、ことごとく判で押したように「国の定めにあっている」というだけで、司法の判断を放棄して住民の訴えを切り捨てる御用裁判官ばかりが登場してきました。これらの裁判官が国の原発政策を放任・容認して、国民の生命をここまで危機にさらしてきた責任は、きわめて重大だと言えます。