- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/01/11
- メディア: 文庫
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会社員のさやかが、ある日マンションの玄関先に落ちていた青年との出会いを描いたお話です。その青年は礼節が丁寧で、家事もこなせるいい奴なので、女性だったらイチコロだなと思いながら読みました。青年は植物に詳しくて、山菜の料理を振る舞うのですが、それがおいしそうでした。というのは作者自身も山菜採りをたしなんでいるからだと、あとがきを読んで納得しました。この本を読んで、一番思ったのは、
名前を教えてもらうとその『雑草』は『雑草』でなくなる。
ということですね。それから、一番印象に残った言葉は、青年が小学生に話した一言です。
大人も子供もそんな変わんないよ。優しいときもあるし、意地悪なときもある。みんなフツーにちゃんとしててフツーにいい加減。大人なんて全然大したもんじゃないんだから先生だってそんなもん。