県庁おもてなし課

県庁おもてなし課 (角川文庫)

県庁おもてなし課 (角川文庫)

高知県庁に実在する「おもてなし課」と部署をモチーフにした小説です。
450ページ程度と分量は多いですが、サクサク読み進めることができました。個人的に有川さんの小説は読みやすいなと感じます。面白かったです。
観光促進のために新設された「おもてなし課」の若手職員が作家がタッグが組んで、決して順風満帆に進みませんが、1つ1つトラブルを乗り越えて、最後はハッピーエンドになるので、続きを楽しみにしながら、読み進められました。
県庁が、スピードがない、旧来の縦割りの組織というステレオタイプで描かれるのでわかりやすかったです。実際の公務員もこんなにひどいかどうかは問題視しません、あくまでエンターテイメントの視点で。
現実的には、公共事業に限らず、ユーザ視点に立って物事を考えることは重要だなと思いました。