佐藤哲三騎手

昨日引退発表をしたようで、驚きました。一昨年大怪我をして、復帰に向けてリハビリに励んでいたと聞いていた中での発表でしたので、なおさらびっくりしました。キズナとのコンビ復活など成し遂げたい目標が残った中で、引退を決断するのは辛かったと思います。
印象に残っているのは、タップダンスシチーエスポワールシチーアーネストリーとのコンビです。条件馬時代から育てていって、積極的な戦法でG1戦線を賑わしてくれました。例えば、2002年の有馬記念で、人気薄にも関わらず逃げていたファインモーションに競いにいって、シンボリクリスエスの2着に粘ったレースなどは印象に残っています。個性的な勝負師タイプの騎手がいなくなるのは寂しいです。
とにかく命に別条がなく、しかも脳のダメージがなかった点は不幸中の幸いだと思います。体の回復はまだ時間がかかるため、調教師になるのは厳しいようですが、本人も語っているように何かしらの形で競馬を盛り上げていただきたいなと思っています。