凱旋門賞(2014年)

  • ロンシャン 芝2400m G1

結果的には、去年の覇者トレヴが勝ちました。
直線では馬場の良い内側から抜け出して(少なくとも残り300m地点で抜けていました)、2着に2馬身差をつけて勝ちました。強かったです。
今季は今まで3戦全敗と全くいいところがありませんでしたが、大一番で立て直りましたね。
2着には4歳牡馬フリントシャー(今年のフォワ賞2着馬)、3着にはタグルーダ(今年の英オークスキングジョージ優勝馬)が入りました。
後方を進んだ日本馬3頭(ジャスタウェイハープスターゴールドシップ)は6着以下に破れました。

勝ち馬にしろ、2着馬にしても道中は馬場の良い内側を通って(いるように見え)ましたが、そのためには道中の厳しいポジション争いに耐えなければならないと思います。騎手の腕、判断力だけでなく、馬の忍耐力も試されると思いますが、そういうところで互角に相手できないと、勝負にならないように感じました。欧州との壁を感じました(騎手も馬も)。

それから古馬に勝ってくれて良かったです。去年のトレヴの勝ちっぷりから3歳牝馬なら絶対に勝負になるという風潮を感じていましたが、ポテンシャルや馬場適正があるのが大前提だと思います。ですので、今後は安易に早い3歳牝馬を出走させようと風潮が弱くなればよいと思っています。もちろんオルフェーヴル級のポテンシャル、適応力のある馬ならウェルカムです。

ハープスターゴールドシップは後方ポツンで、大外をぶん回している時点で勝負の圏外にいるように見えました。日本馬3頭に関しては、ポテンシャルは期待してましたが、不安要素が大きかったので、厳しいとは思っていました。
ジャスタウェイ(2000mを越える距離の実績なし)、ハープスター(ロンシャンのタフな馬場適正?2400mは長すぎるかも)、ゴールドシップ(凡走と激走が隣り合わせ)の不安要素が露呈してしまって残念です。
どの馬も前哨戦を使えませんでしたが、個人馬主でお金が厳しいのが大きかったようです。ぶっつけ本番はリスクが高すぎます。。トレヴのように前哨戦で負けても本番で勝てばいいのですから(と、どこかの記事でヨーロッパの騎手が語っているのを見た記憶があります)。適正が全く異なる札幌記念の走りで出走を決めるのは論外だと思います。
あとは凱旋門賞至上主義みたいな風潮は良くないと思います(馬主には高額な賞金額は魅力的だと思いますが)。ジャスタウェイはぶっつけ本番せざるをえなければ、英インターナショナルなど他の選択肢もあったと思いますし。。レースの格は賞金ではなく、伝統だけでなく、当時の勝ち馬や勝負内容によって決まると思っているからです。